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荏原町のフィットネス・ラボP2Mにある低酸素ルーム

トレッドミルと屋外ランニングの違いは? 効果・傾斜1%・使い分けを考える

トレッドミルでも、ランニングの練習はできます。ただし、屋外とまったく同じ条件で走れるわけではありません。どちらを選ぶかは、今日の練習で何をしたいか、どんな環境なら続けやすいかを合わせて考えると、決めやすくなります。

雨で外を走りにくい日や、30分だけ時間が取れた日。室内のランニングマシンを使おうと思っても、「外を走るのと同じ練習になるのかな」「傾斜は1%にした方がいいのかな」と迷うことがあるかもしれません。

今回は、電動トレッドミルと屋外ランニングの違いを、研究でわかっていることと、日々の使い分けから考えてみます。

トレッドミルと屋外で、変わるもの

トレッドミルでは、動くベルトの上で位置を保ちながら走ります。屋外では、自分の身体が道や景色の中を進んでいきます。どちらも「走る」運動ですが、速さの決め方や周囲の環境には違いがあります。

比べることトレッドミル屋外ランニング
天候室内で予定を立てやすい雨や気温、風に合わせて調整する
ペース設定したベルトの速さに合わせる自分で速さを調節する
路面・コースベルトの上で走る。機種により傾斜も設定できる坂やカーブ、路面の変化がある
練習の組み方時間や設定を決めて取り組みやすい大会のコースや実際の道で確かめられる

屋外なら、目的地を決めて走ったり、途中でコースを変えたりする楽しみもあります。室内なら、天候に合わせて予定を組み直す場面を減らせます。こうした違いも、走る習慣を続けるうえでは選ぶ理由になります。

走る動きには、共通点も違いもある

「ベルトが動いてくれるなら、脚をあまり使わないのでは」。そう感じる方もいるかもしれません。ただ、研究を見ると、トレッドミルでの走りにも、地面の上を走る動きと共通する部分が多くあります。

健康な若い人20名を対象にした研究では、地上と、その速さに合わせたトレッドミルで、身体の動きや地面から受ける力を比較しました。全体的な変化のパターンは似ていましたが、膝の動きや力の大きさなど、一部には違いも見られました。[1]

また、普段から走る男性12名の筋活動を調べた研究でも、機上と地上で、筋肉が協調する組合せや主な活動のタイミングは似ていました。一方で、着地や脚を振り出す局面では、活動の大きさに違いがありました。この研究の地上条件は、屋外ではなく屋内の廊下です。[2]

機械の上でも、身体を支え、脚を運びながら走っています。そのうえで、環境が変われば、動きに調整が生じることもある。そう受け止めると、両方を練習に使う意味を考えやすくなります。

なお、これらは動きや筋活動を比較した研究です。「トレッドミルなら膝を痛めない」「屋外より故障しにくい」といった結論を示したものではありません。

傾斜1%で、屋外と同じになる?

トレッドミルの設定を調べると、「傾斜を1%にすると屋外と同じになる」という説明を見かけます。そのもとになった研究の一つでは、走るときの酸素の消費量を比べています。

対象は、トレッドミルに十分慣れた男性ランナー9名。平坦な道路と、傾斜を変えたトレッドミルで、時速約10.5〜18kmの6段階を各6分ずつ走りました。研究者は、この条件では1%の傾斜が屋外のエネルギー消費に近づける設定になると報告しています。ただし、低い2段階の速度では、0%でも屋外との酸素消費量に有意な差はありませんでした。[3]

1%は、すべての人・速さ・時間に共通する決まりではありません。歩く場合や、もっとゆっくり走る場合まで、そのまま当てはめることはできません。酸素の消費量が近くても、路面の変化や風、カーブを含めて屋外と同じになるわけではないからです。

「外に合わせるために必ず1%」と決める前に、その日の目的に傾斜をつける必要があるかを考えてみてください。初めて使うときは、機械の操作も含めて施設のスタッフに確認すると、設定を選びやすくなります。

効果を考えるときは、今日の練習の目的から

どちらが効果的かを考えるなら、まず「何をできるようにしたいか」を一つ決めてみましょう。走る習慣をつなぎたい日と、大会のコースを確かめたい日では、選ぶ場所も変わります。

例えば、雨の日にも予定していた時間を走りたいなら、室内を使う。大会で走る坂やカーブに慣れたいなら、実際のコースや似た道を走ってみる。平日は時間を区切って室内、週末は外で少し長く走る、という組合せも考えられます。

これは使い分けの一例です。屋外とトレッドミルの距離や時間を、決まった倍率で換算する必要はありません。練習を振り返るときには、数字と一緒に、呼吸の余裕や脚の感じ、終わった後の疲れも残してみてください。

また、短い時間だからといって、毎回ペースや傾斜を上げる必要もありません。限られた時間の使い方は、短時間のランニングでも効果はある? 忙しいランナーの練習の考え方でも紹介しています。

室内で走る場所を、日々の選択肢に

走る場所を選べると、天候や予定が変わった日にも、練習を組み直しやすくなります。外を走る楽しさを残しながら、近くの室内施設も知っておく。そんな使い方もできます。

P2Mでは、品川区の荏原町・中延に、ウォーキングやランニングができる低酸素ルームをご用意しています。ただし、この記事で紹介した研究は、低酸素環境の効果を調べたものではありません。低酸素トレーニングについては、効果と科学的根拠を整理した記事をご覧ください。

中延のP2M joiruにある低酸素ルームのトレッドミル
中延のP2M joiruの低酸素ルーム。利用方法は施設のスタッフがご案内します。

普段どのくらい走っているか、室内でどんな時間を過ごしたいか。初めての方は、そのあたりからスタッフにお伝えください。ご自宅や職場からの通いやすさも含めて、施設の案内を確かめてみていただければと思います。

研究の確認について:[1]Rileyほか(2008)と[3]Jones・Doust(1996)は公開抄録、[2]Oliveiraほか(2016)は本文を参照しています(2026年10月確認)。

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